【lv3】"ザ・モデル"で経済を語るスレ【ログ移行】 [ 全レス最新50最新100トップページ ]

105 名前: ポポロ [2006/01/28(土) 04:53:43] ID:??? [TB]

つづき

■インパルス応答関数という判断基準:ブラウン・塩路(2004)(『経済分析』,vol.55,No.4,pp.289-298)の研究
・・・正の技術ショックは総労働時間を増加させる

そこで、それぞれのモデルの主張と定型化された事実を組み合わせて考えれば、次のようなインパルス応答関数が期待されます。
すなわち、景気循環の主要因を技術ショックとするRBCモデルは技術ショックに対する産出と労働時間のインパルス応答関数が同方向にシフトしなければならない。
一方でそうと主張しないNew Keynesianモデルはそのようなインパルス応答関数に対しての「制約」はない(かもしれません・・・詳しくないので。
ただ、少なくともBraun and Waki(2005)では技術ショックが産出と労働時間を逆方向にシフトさせています。)
ブラウン・塩路(2004)は生産性(≡産出/労働時間)と労働時間の2変数を用いた時系列分析を行い、正の技術ショックは労働時間を増加させるという結論を得ています。
この2変数だけのモデルがどこまで妥当なのかわかりませんが、結果が妥当であるとするならば、Braun and Waki(2005)が展開したモデルは棄却され、
Hayashi and Prescott(2002)のは棄却されません。
勿論Hayashi and Prescottのは棄却されないだけ・・・と言いたいところですが、ブラウン・塩路は予測誤差分散分解という意味で産出のほとんどが技術ショックで説明されるとしているので、
Hayashi and Prescott論文にある程度の妥当性が与えられたことになります。

■結論は? まだ急ぐべきでない?
あえて結論を述べるなら、Hayashi and Prescott的な説明の妥当性が示されたことになります。
勿論彼らのモデルが近似的に「失われた10年」を説明しているだけであって金融政策がまったくもって無効とはなりませんが、
そういった金融政策よりも「構造改革」が重要なんだという論拠になるのでしょうか。
ただ注意点は少なくとも2つあって、それは.屮薀Ε鵝Ρ路の研究がどこまで信頼できるかという点、
New Keynesianモデルでは正の技術ショックが必ず総労働時間を減少させてしまうのかという点だと思います。
私はまだこれら2つの問題に詳しくないので結論を急ぐべきではないかもしれません。


読みにくい長文で申し訳ないですが、皆さんはどうお考えでしょうか?私に誤認、妙なロジックがあるようでしたら是非指摘してください。


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