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178 名前: 名無しさん [2007/09/08(土) 04:18:08] ID:5b [TB]

詳しくはクルーグマン「良い経済学悪い経済学」
第1部「ゼロ・サム社会の幻想」
第4章「第三世界の成長は第一世界の繁栄を脅かすか」
あたりを見てもらえるとよいのですが...
以下はそこから抜き出した例を簡略化したものです。

簡単のため、日本と中国の2国だけを考えます。
両方で生産している貿易可能財B(たとえば、今だと電子部品とか)が
あるとします。作るのに必要なのは労働力だけだとします。輸送
コストも品質の差も無視します。

この財Bの価格は、どちらで生産したものも同じはずです。
そうすると、Bの生産に携わっている労働者の賃金は、
両国の生産性に応じて決まるはずです。

たとえば、日本の労働者が1日働いて、中国の労働者より
5倍多くBを生産できるなら、賃金は5倍になります。

この他、世の中には財AとCがあり、日本と中国の生産性の差は
Aでは10倍、Cでは2倍だとします。これらも労働力だけで
作れ、また労働者はA,B,Cどれを作ることもできるとします。

具体的には、中国の労働者が1日働くとA,B,Cをそれぞれ1単位
生産できるのに対し、日本の労働者はAを10単位、Bを5単位、
Cを2単位生産できるとします。

そうすると、まず国内では労働移動が自由なので、
・それぞれの国で、A,B,Cどの産業で働いている労働者も、賃金は同じ
になります。また、

・財Bで測った価格でみると、Aについては、日本の方が安く作れる
 ので、中国では生産されず、日本から輸出される
・Cについては中国の方が安く作れるので、日本では生産されず
 中国から輸入される

ことになります。 たとえばCについては、生産性の差が2倍に
すぎないのに賃金の差は5倍あるわけですから、日本で作るより
2/5の価格で作ることができます。


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