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181 名前: Economania [2007/09/09(日) 02:02:33] ID:S [TB]

>>178
ありがとうございます。
今までにない「理解できそうな」手ごたえを感じています!

説明の中に3財出てくることがこれまでにない手ごたえの要因に
なってくれているみたいです!!

さらに上記の想定では、A,B,C財についてすべて日本のほうが生産性が高く、
かつ賃金もそれに応じて高くなっていますが、これこそが、
山形=池田論争(平均生産性が賃金を決める)と深い関係のある内容なのですね。
ようやくいろいろなものが飲み込めそうです!

>たとえば、日本の労働者が1日働いて、中国の労働者より
>5倍多くBを生産できるなら、賃金は5倍になります。

ようやく、ふっと理解できた気になったのですが、
もし、B財の生産について日本の労働者が中国の労働者の
5倍の生産性があるのに5倍の賃金をもらえなかったとすると、
この労働者は中国に渡って、5倍生産しそれに応じた5倍の賃金を
もらおうとするから、結局、生産性=賃金になる、という理解で
正しいでしょうか?

どうやら、一国全体での貿易の利益と、外国のある産業の生産性が上昇することで、
自国のその産業の労働者が失業するというミクロレベルでの損失(?)
とか僕の頭の中で混同しているみたいです。

>>178−180に書き込んでいただいた内容が空気のように自然なものとして
アタマの中で受容されるまで、がんばって咀嚼してみようと思います!

178 名前: 名無しさん [2007/09/08(土) 04:18:08] ID:5b

詳しくはクルーグマン「良い経済学悪い経済学」
第1部「ゼロ・サム社会の幻想」
第4章「第三世界の成長は第一世界の繁栄を脅かすか」
あたりを見てもらえるとよいのですが...
以下はそこから抜き出した例を簡略化したものです。

簡単のため、日本と中国の2国だけを考えます。
両方で生産している貿易可能財B(たとえば、今だと電子部品とか)が
あるとします。作るのに必要なのは労働力だけだとします。輸送
コストも品質の差も無視します。

この財Bの価格は、どちらで生産したものも同じはずです。
そうすると、Bの生産に携わっている労働者の賃金は、
両国の生産性に応じて決まるはずです。

たとえば、日本の労働者が1日働いて、中国の労働者より
5倍多くBを生産できるなら、賃金は5倍になります。

この他、世の中には財AとCがあり、日本と中国の生産性の差は
Aでは10倍、Cでは2倍だとします。これらも労働力だけで
作れ、また労働者はA,B,Cどれを作ることもできるとします。

具体的には、中国の労働者が1日働くとA,B,Cをそれぞれ1単位
生産できるのに対し、日本の労働者はAを10単位、Bを5単位、
Cを2単位生産できるとします。

そうすると、まず国内では労働移動が自由なので、
・それぞれの国で、A,B,Cどの産業で働いている労働者も、賃金は同じ
になります。また、

・財Bで測った価格でみると、Aについては、日本の方が安く作れる
 ので、中国では生産されず、日本から輸出される
・Cについては中国の方が安く作れるので、日本では生産されず
 中国から輸入される

ことになります。 たとえばCについては、生産性の差が2倍に
すぎないのに賃金の差は5倍あるわけですから、日本で作るより
2/5の価格で作ることができます。

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